【空手】 「見る」「見える」

いよいよ 今年も2ヶ月半。

試合(フルコンファイト)は、あと一大会を残すのみとなりました。

私たち超越塾のようなフルコンタクト空手にとって、試合は最終形態。

これができて やっと一人前ですから、出場する選手の皆さんはもちろん、まだ試合に出ていない人も、良く「見て」勉強しておいてください。


突然ですが、皆さんは「See」「Look」「Watch」の違いを説明できますか?

いずれも日本語では「見る」という意味の単語です。

おおまかに言うと

 

See:自然に目に入ってくる。「見える」「見えている」。

Look:意識的に目を向ける 。「見る」「見ている」。

Watch:動きのあるものを一定時間「見続ける」「じっと注視する」。

 

後になる程、凝視する感じが強くなるイメージでしょうか。

ですから、見学する人は、「See」ではなくて、せめて「Look」して欲しいですね。

せっかく来場しても、お子さんを1人で放置してしまい、あるいは、広い会場の遠く後方に陣取ってしまい、ただ景色として眺めておしまいとならないように気を付けてください。

実際に、以前、こんな子がいました。

最初に見に来た時は、会場に置いていかれたようで、1人でした。

試合中は、あまり姿を見かけなかったので、試合は、ほとんど見ていなかったと思います。

休憩中に見かけて、試合を近くで見るように声をかけましたが、結局、つまらなそうに、時間を潰して、お迎え待ちをして終わりでした。

その後の稽古では、何の変化も見られませんでした。

 

それから、しばらくして、別の大会に、お母さんと一緒に観戦に訪れました。

その日は、必然的に、隣に並んで、会話もしながら一緒に観戦していました。

大会終了後の稽古時に感想を聞くと、「凄かった!!」と目を輝かせて言うのです。

初めてではないはずなのに、初めて見たように。

でも、それもそのはず。

その日、彼には、試合が初めて「見えた」のですから。

勿論、一緒に見ていても、全く会話が無いのでは、意識の向き方が違います。

一緒に楽しみ、一緒に考え、時には「あなたの こういう姿を見たいな」と期待の言葉を伝える。

「自分は空手のことわからないから。」でいいです。

「一緒に見る」が「親としてできること」です。

 

逆に、お仕事が忙しくて、会場に置いていかなければならないにしても、「あとで、何があったか教えてね。」とか、「今日、どうだった?」という会話があるだけでも、意識が変わると思います。

 

ちなみに、テレビを見るときに使うのは、通常「Watch」です。

好きなテレビ番組を見るときのように、夢中になって試合を「Watch」してくれるようになったら、選手への道は近いですね。 

 

迷っている子もいると思いますが、試合に出ると出ないとでは「人生が大きく変わる」と思います。

それは、試合に出た先輩たちの姿が雄弁に物語ってくれています。

道場生全員が、早く「自信」という宝物を手に入れて欲しいですね。

※ 必要な方は、ルール要旨を お渡ししますので、声をおかけください。当サイトからもダウンロードできます。

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