そもそも「正しい筋トレ」とは何なのでしょうか?
これは、単純に「その人の目的にあったトレーニング」をしているという事だと思います。
自分の「満足感を得るトレーニング」と「目的に合ったトレーニング」が必ずしも同じとは言えないですね。
by なかやまきんに君 with 初心者にもオススメのラットプルダウン
なかやまきんに君が自身の「ザ☆きんにくブログ」で、「正しい筋トレ」について上のように書いています。
さすが、芸能界一のトレーニーで、わざわざ アメリカに筋肉留学までしただけあって運動生理学の知識もバッチリ。
初心者にありがちな 回数だけを追い求めたり、重量だけを追い求めたりといった 間違いを指摘しつつ、でも、マニアックになりすぎず、一般の方(?)にもわかりやすく書かれていますので、これからトレーニングを始めたい方にも参考になると思います。
さて、上記の言葉を 空手やキックに置き換えると、「正しい稽古」「正しい練習」の方法が見えてきます。
フォームを気にせず、とにかく全力で基本稽古やミット打ちをするとします。
正しいフォームは効率的なので、エネルギー消費を節約してしまいます。
無駄な動きは 文字通り無駄なエネルギーを使うので、体重を落としたいとか、がんばってやった感を得たいという「運動」が目的の人にとっては、これも正解かと思います。
途中でガクッと動きが悪くなっても反撃を喰らうこともないので、威力が落ちても、ガードが下がっても、力を使い切ることに専念すれば目的は達成されます。
しかし、格闘技としての「稽古」「練習」が目的であるなら、ガードを考えた上で 一撃一撃の威力も維持しつつ、長時間にわたり動き続けられる「本当の意味でのスタミナ」をつけていかないといけません。
そのために 重要視されるのが、稽古で繰り返し話している「正しいフォーム」です。
初心者の内は、力を出し切れずもどかしいこともあるかと思いますが、一旦、正しいフォームを身に付ければ、小さな力で大きな威力を生み出すことができます。
同じ威力の攻撃でも、身体の一部分に大きな負荷をかけるのではなく、体重も含め 全身を利用しながら無理なくパワーアップを図れます。
力は全て技に集中させ小出しにし、それ以外のエネルギーロスを最小限にするので、限りあるスタミナも節約します。
これは、筋トレのフォームでも、正しいフォームなら記録が伸びますし、間違ったフォームで重量を上げていくと、頭打ちになるのが早いだけでなく、ケガにつながりやすくなるのと似ています。
特に、「空手」は武道としての一面もありますから、体力のピークを過ぎたら急速に力が落ちてしまうのではなく、競技としては一線を退いた後も 稽古を継続することで 技量を磨き、「強さ」を維持してもらいたいという 私の思想とも一致します。
運動として、競技として、武道として・・・。
ここで ちょっと立ち止まり、自分の「目的に合ったトレーニング」になっているか確認して、正しく稽古していきましょう。
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