あらゆる競技を生観戦してきた格闘技マニアとしては、ずっと気になっていた「モンゴル相撲」。
実は、合宿の「モンゴル体験」で「モンゴル相撲」を習えないかも交渉してみましたが、講師がいなくて頓挫したことも。
しかし今回、以前訪れたことがある ミュージアムパーク茨城県自然博物館において試合が行われるという情報をつかみ、早速、恋ちゃんを伴って ドライブ A GO!GO!」。
まずわかった事は、一口に「モンゴル相撲(=ブフ)」と言っても分類すると多くの流派みたいなものがあり、その中でも二大潮流となるのが、モンゴル国と中国・内モンゴル自治区で実施されている二派で、これらは、ルール・衣装・称号などに違いがあるということ。
で、私たちが見られたのは、内モンゴルの「ウジュムチン・ブフ」のトーナメント戦。
まず最初に驚かされたのは、広大な草原を思わせる大陸時間。
11時開始なのに、それっぽい格好をしている選手は1人くらい。
選手が遅れているので、30分遅れで開始しますとアナウンスされたものの、30分後にも16人の選手が揃った様子無し。
時間になって、さっきまで座り込んでいた応援だと思ってた人が着替え始めたり、後から来た人が着替え始めたり。
さらに驚いたのは、ここから準備じゃ もっと時間がかかるなと覚悟したところで、揃った4人で一回戦開始。
なんと、ウォーミング・アップ無し!!
衣装も共用で、試合を進行しながら、次の選手が着替えてる!?
試合の方ですが、このスタイルは、獅子の舞から始まるのが基本。
行司にあたる人物がいるものの、握手をしたら、さらっと試合開始。
相撲のような立ち合いはなく、むしろ柔道やレスリングのように差し手争いが重要。
土俵が無いので、押し出し・つり出しなどもありません。
ロックンロール(?)な 鋲付きで丈夫そうなベストを着ているので、袖の部分から手を突っ込んだり、独特の組み方も見られます。
技術的には、腰に乗せたり、足で払っての豪快な投げ、柔道のような足払い系、組み合った状態で後方へひねり倒す技などが多く、足を手で持つ事は禁止。
受身の概念もないので、倒れ込みながら、最後まで体を入れ替えようとするところはスリリング。
足の裏以外が、地面に付いたら負けとなります。
この後、ランチ休憩を置いて、モンゴルの「ハルハ・ブフ」のトーナメントも行われるとアナウンスされました。
1人だったら見ていきたかったのですが、暑さと、ゆったりと流れる時間に耐え兼ね 恋ちゃんギブアップ。
本館で展示されているモンゴル・フェアへ移動しました。
ちなみに、「ハルハ・ブフ」は、足の裏・手の平以外が地面に付いたら負けで、足取りも認められています。
衣装も帽子をかぶって出てきたり(試合中は行司に預ける)、手を広げて羽ばたく鷹の舞だったりと儀式も異なります。
これはこれで見たかったけどね。
さて、次回の「モンゴル合宿」は2018年の予定。
それまで ちょっと時間がありますので、まだ「モンゴル合宿」に参加したことがない方は 茨城へ足を伸ばしてみては?
「ブフ」や「馬頭琴」の実演は終わってしまいましたが、「モンゴル・フェア」は 9/19まで開催しています。
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