運動会の徒競走で1番になったら、持久走大会で10位以内に入ったら、テストで100点取ったら、○○買ってあげる・・・こういう約束をしている方、多くないですか?
物で釣るのは、手っ取り早く結果を出すには、楽な方法で、短期的には、効果も上がり易いのは事実です。
しかし、お金で買える物は、つまり、別の方法でも手に入れる事ができるという事なので、大きな山を越えられなくなるリスクが相当高い事も事実です。
例えば、試合で優勝したら、欲しがっていたゲームを買ってあげると言われれば、その子は、きっと張り切って稽古をするでしょう。
しかし、大会寸前に、おじいちゃん、おばあちゃんが遊びに来て、そのゲームを買ってあげてしまったら、その子は、一瞬にして、試合で勝つ必要性を失います。
試合までに手に入らなかったとしても、次の日曜日会いに来ると電話があっただけで、何か買ってもらえるかもという気持ちが芽生えてしまうものです。
複数の選択肢があれば、試合の痛みや苦しさに耐えなければならない 厳しい方法を あえて選ぶ人はいないでしょう。
人は易きに流れるものです。
では、なぜ、厳しい闘いを制して、優勝する選手は生まれるのでしょう?
それは、他に選択肢が無いからです。
彼らにとっての喜びは、物をもらう事ではなく、試合に勝つ事であり、優勝する事だからです。
純粋に、試合に勝つ喜びを持たないと、激戦を制する「真の強者」とはなり得ないのです。
選手達には、トロフィー・メダルを取って来いと、檄を飛ばします。
それは、物で釣っているのではありません。
それらは、店で、参加費と同額程度の金額を払えば買える代物だからです。
親が買ってきた物なら、ガラクタにしかなりませんよ。
そこに価値を付けるのは、必死な戦いと、そこに至るまでの稽古。
その結果を 形にしたのがトロフィーやメダルだから、価値が生まれるのです。
だから、別の物にすり替えず、
という気持ちを養ってあげてください。
もちろん、試合の後、外食するのもいいと思います。
但し、その場合も、試合の前に「勝ったら」と条件を付けておくのではなく、「頑張って試合をした」のなら、祝勝会なり、次回への激励会として開催してもらえば良いと思います。
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