バルセロナ五輪の金メダルから21年、全日本実業団体対抗戦で、11年ぶりに畳に帰ってきた。
途中、総合格闘技の経験を経たと言っても、柔道とは別物。
層の厚い日本柔道界で、力を発揮できるのか?と思ったが結果は・・・
自身が監督を務めるパーク24の副将として、決勝までの6試合中、4連続一本勝ちを含む5勝1引き分けと活躍し、準優勝に貢献。
その「決める力」は、柔道界の明るい話題作りに一役買うため出場したにしては凄過ぎ。
自己主張のためではなく、「本当は僕が出なくても盛り上がる選手をつくりたい」と本音をもらすあたりに柔道愛を感じます。
ロンドン五輪以来の出場となるレスリング全日本選抜選手権で、3試合連続のテクニカルフォール(ポイント大差による)勝ちで優勝。
吉田沙保里の連勝記録に隠れて、名前が挙がる事は少ないが、その安定した戦いっぷりは抜群。
「テッパン」という言葉は、この人のためにある。
最近は「攻めのレスリング」に徹して、ますます輝きを増すが、先にタックルして足を取っても、切り返されてポイントをもらえないんだから、相手選手には脅威の一言。
守りの堅さに絶対の自信があるから、思い切った攻めに出られるっていうのもあるよね。
同じく全日本選抜選手権において、46大会連続優勝・168連勝と記録を伸ばす。
昨年の世界選手権以来の出場で、その間、レスリング存続問題・五輪招致活動もあり、決勝戦では若い力に苦戦するも、試合終了直前に、やや強引にでも仕掛けて、逆転してみせる所に「決め切る力」を感じました。
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